メニエル症候群とは何か？一般的なメニエル病とは何が違うのか？

昨今、新聞や朝のテレビ、そしてお昼の情報番組等で、
耳に関する疾患である「メニエル病」というものの特徴について
お話しがなされているということが増えています。

しかし、

メニエル病という名前と代表的な症状だけを把握するというのは
少し怖いことであるということをお伝えしたいと思います。

まず、メニエル病と一般的に言われているものには、
複数の種類があるということを知っておきましょう。

「蝸牛型メニエル病」「メニエル症候群」

この二つぐらいは知っておいて損はないでしょう。

今回は、メニエル症候群とは何か？
一般的なメニエル病とは何が違うのか？この点について記載しておきます。

『メニエル症候群』

まず、メニエル症候群というのは、ハンガリーのアダム医師が、
めまい、難聴、そして「耳鳴り」の症状が同時に発生した場合に
メニエル症候群と呼ぼうと提案したことで、現在も一部では、
このメニエル症候群という名称がつかわれています。

ただし、

症候群という名称からもわかるように、これは、診断名ではなく、
症状の状態を表す名称であり、病名ではないということは知っておきましょう。

そして、メニエル症候群といった場合には、
その原因は「内リンパ水腫」に限られない
ということは大きな特徴ですからおさえておくポイントです。

『一般的なメニエル病』

めまい。難聴。耳鳴り。耳閉感。この４つの症状が出ており、
その原因が「内リンパ水腫」であるという場合に、
病名として「メニエル病」という診断がなされることが多いです。

メニエル症候群が、症状であるのに対して、こちらは病名ですね。

『メニエル症候群とメニエル病の違い』

上記を見てもらえばわかると思いますが、
原因として「内リンパ水腫」に限られているのがメニエル病であり、
めまい、難聴、耳鳴りという３つの症状が出ていて、
内リンパ水腫を原因としないものも「メニエル症候群」と呼称している。

名前は似ていますが、これは大きな違いですよね。

簡単ではありますが、記載しましたので参考にしてください。