メニエール症候群とは？メニエール病とは何が違うのか？

一般の方にも比較的知られるようになった難病、
これに『メニエール病』というのがあります。

しかし、報道のされ方によっては、
「メニエール症候群」「メニエール病」
このように二つの呼称が多くされております。

メニエール症候群はメニエール病とは何が違うのか？
これを考えている方もいるでしょうから、
「メニエール症候群」「メニエール病」の違いについて
お話しさせていただきます。

『メニエール病の概要』

つよい回転性のめまいが長時間続くというのが最も大きな特徴であり、
ほかに耳がつまったような感じがする
「耳閉感」「耳鳴り」「難聴」といった症状がでます。

症状については、発作が起きる時と起きない時の差が激しいということも特徴であり、
仕事とどうバランスをとるのかということが特に難しい疾患として知られています。

『メニエール症候群とは』

これは、名称についての変遷ということを考えるとよくわかります。

まず、メニエール病ではなく、このめまいと耳鳴り難聴、
この三つの症状が出ている場合には「メニエール症候群」と呼称しようと
１８００年代にハンガリーのアダムポリッツアー氏（医師）が提案したことで、
このメニエール症候群という名称がつかわれています。

しかし、

あくまで、この三つの症状を合わせた症状の呼称であり、
病名、いわゆる診断名ではないということには注意が必要です。

ですから、メニエール病以外で、上記３つの症状が出ている場合は、
その症状を総称して「メニエール症候群」というような
名称がつかわれているということです。

『メニエール病とメニエール症候群の違い』

上記の２点を見てもらえばだいたいのことはわかると思うのですが、
メニエール症候群といった場合には、「めまい」「みみなり」「難聴」。

この三つの症状が現れていることであり、メニエール病というと、
これだけではなく、この原因が水腫にあるということが
断定できるという必要があります。

医師の間でも、この呼称の使い分けというのが
はっきりしていないということもあって、今でも、
このメニエール症候群とメニエール病がごちゃまぜになっているということですね。