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パートとアルバイトの違いとは?社会保険は適用されるの?

      2015/03/26

日本は外国に比べて働き方の種類が少ない、
こんなふうにいわれることが多いです。

最近になって自宅勤務する人が増えてきた
という話がでてきはしましたけれども、
それでも少ないといっていいでしょう。

 

この少ない働き方の種類の中で、漠然としたイメージで使っている
「アルバイト」と「パート」がありますよね。

今日は、このパートとアルバイトの違いとは?
ということと社会保険は適用されるのか?
これについてお伝えしたいと思います。

 

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アルバイトとパートの違い

 

なんとなくイメージで学生が時間給で働く場合を「アルバイト」
おばちゃんがスーパー等で働くことを「パート」
とこのようにイメージしている人が多いでしょう。

どちらも短時間労働の種類であり、アルバイト情報誌ではアルバイト、
パート両方が掲載されていることが多いです。

 

これについてなのですが、
労働基準法できちんとした区別がなされているわけではない
ということは知っておきましょう。

募集する企業側が、パート募集、アルバイト募集
というように決めて募集していることが多く、
アルバイト、パートということに法的な規定があるわけではないということです。

 

アルバイトとパート(短時間労働)ということについて

 

これらを考える場合、
社会保険や雇用保険といったものが適用されるのか
ということが一つ大きなポイント
になります。

学生であれば、扶養に入っていることがほとんどであり、
社会保険をつけるということにそれほど大きなメリットはなく、
学生で逆に社会保険強制加入となる時間数働いた場合には、
親御さんの保険料の算定が変わり負担が大きくなる可能性がおおきくなります。

また、

アルバイトというと、非正規雇用の代表格のように語られることもありますが、アルバイトとパートに明確な違いが規定されていないことと同じように、
正規雇用のアルバイトというところもあります。

アルバイト向けの労働組合が組織されている企業もありますし、
有給休暇の規定がある企業もあります。

 

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正規社員と非正規社員の違いとは

 

これもきちんと法定されているわけではなく一般的に、
「退職金の有無」そして「有期雇用」「無期雇用」か
ということで分けられていることが多い
です。

 

アルバイトとパートは「非正規雇用」のカテゴリにはいるのですが、
他にも、3年契約等の契約社員や派遣社員といったものが非正規雇用になります。

一般的には上記のもの以外のもので有期雇用ではないものを
正社員として「正規雇用」として取り扱われています。

 

非正規雇用(アルバイト、パート)の社会保険の適用について

 

これは、労働基準法できちんとした取り決めがなされています。

短時間労働者であっても社会保険に関しては厳格な運用がなされています。

 

・雇用保険
雇用保険については1週間の労働時間が20時間以上であり、
31日以上働く見込みがある場合、
そして週の予定労働時間が40時間を超える場合、
この場合には強制加入になります。

 

・健康保険
こちらは、結構取扱いが複雑なのですが、
現在、一般的な社員(正社員)と比較して勤務時間が4分の3以上である場合、
勤務日数が一般的な社員(正社員)の4分の3以上である場合、
この場合強制加入となります。

ただし、

これらについては2016年に抜本的な改正が行われる見通しであり、
非正規労働者に対して被用者保険に加入させるための
法整備というものが現在なされています。

これはOECDからの圧力によるものなのですが、
順調にいけば来年には施行される見通しとなっています。

 

ちなみにこちらが上記のような社会保険加入時のメリットの説明です。

社会保険加入のメリット

 

パートとアルバイトの違いのまとめ

 

上記に長々と記載しましたが結局のところ、非正規雇用としての
「パート」と「アルバイト」に明確な差があるわけではなく

社会保険等に関しても、パートである、アルバイトであるということで
違いがあるわけではない
ということはぜひ知っておいてください。

保険や年金については、自分がどういった働き方をしているのか、
つまり労働時間や労働日数で自分が加入対象であるのか?
ということを調べる必要があります。

 

 

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