当社と弊社の違いとは？使い分けを分かりやすく解説！

仕事をしていると、
電話応対一つとってみても、
正しい使い方というのが指導されることが多く、
世界的に見ても、これだけ同じことを意味する言葉でも
使い分けが細かい国というのは少ないでしょう。

そして、一度は理解しても、
時間がたつにつれてその違いというものが
よくわからなくなるという日本語に

「当社」と「弊社」。これがあります。

 
もう一度きちんと把握しておきたいという方々に
当社と弊社の違いとはどういうところにあるのかということ。

つまり使い分けを分かりやすく解説したいと思います。

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「当社」と「弊社」の違い

まずは、
日本語の概念というよりかは「ビジネス面」での
使い分けについて分かりやすく解説したいと思います。

 
・当社　会社内部で自分の会社について話す場合には
「当社」という言葉が使われる頻度が多い。

・弊社　取引先や外部の人間に自分の会社について
話すという場合に使われることが多い。

 
これが簡単な
「当社」と「弊社」の使い分けになります。

ただし、取引先や外部の人間と話す場合にも
「当社」という言葉が使われることも実際にはあります。
これは、企業間が対立しており、自社の主張を相手に伝える場面。

こういった場面では、
自社を下げ気味で表現する「弊社」という言葉はあまり使われず、
「当社」という言葉が使われることが多いようですね。

逆に何か問題を起こした場面では、間違いなく「当社」ではなく
「弊社」という言葉が使われます。

これは漠然としたイメージではあるのですが、
「弊社」と表現したほうが
謝罪の場合には気持ちが伝わりやすいという
日本独特の価値観というものが影響しているといわれています。

「当社」と「弊社」は日本語としてはどういう違いがあるのか

これの代表的な例を紹介しますと、
「口語」なのか「文語」なのかという
違いがあるといわれています。

いわゆる話し言葉か書き言葉かという違いですね。

文書で自分の会社を書き記す場面では「弊社」という言葉が
使われることが多いと認識している人も多いですよね？

「弊社」という言葉が文語なのか口語なのかということには
議論があるようですが、
慣例として文語の場合には「弊社」という言葉が
使われることが多いということは理解しておきましょう。

他にも、自分の会社を下げて表現する場合には
「小社」という言葉が使われます。

基本的には、
「当社」と「弊社」という言葉は
仕事上でしか使うことがない日本語でしょうから、
ビジネスシーンでの基本的な使われ方ということに準拠し、
内部で使う場合には「当社」。

外部とのかかわり合いの中で使う場合には
「弊社」という使い分けをしておくといいでしょう。

 
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「当社」「弊社」と似たような言葉

 
ここでは自分側、主体についての
表現としての「当社」「弊社」という
言葉の違いについてお話ししましたが、

逆に客体側の表現に
「貴社」と「御社」という言葉があります。

この「貴社」と「御社」については、
上述の文語か口語かという区別がなされています。

文書で記すという場合には「貴社」という言葉を用い、
会話の中で使うという場合には「御社」という言葉が使われるという具合ですね。

当社と弊社の違いについてのまとめ

簡単に使い分けを分かりやすく解説してみました。
そんなに「当社」と「弊社」の違いは難しくないですよね？

しかし、難しくないがゆえに、
ふとしたときにどちらがどちらだっけ？
と不安になることも多いのも事実です。

特に絶対に間違えてはいけない場面。
謝罪会見等々では特に緊張から
間違って使ってしまうことも多いでしょう。

 
小学生の勉強ではないですが、
「当社内弊社外」
というような覚え方をしておくと、
ふとした場面で不安になっても間違って
「当社」と「弊社」を使うということも減ってくるかと思います。

若い人はあまり気にしないことも多いですが、
高齢の方の取引というような場合には、
こういった違いに敏感な人もいますから注意しておきましょう。