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心療内科と精神科の違いとは?どちらを選べばいいの?

      2015/03/27

うつ病や心に関する病。

これに関する特集等がテレビでも
組まれることが多くなりました。

お昼の番組等でも、
精神科や心療内科の先生が専門家として
心の病に関するコメントをするのを見る機会が増えましたよね。

しかし、自分自身が実際
そういった病にかかっていない場合や、

周りにお医者さんの知り合いがいないという場合
「心療内科」や「精神科」といった診療科目についての違い
わからないという人がほとんどだと思います。

「内科」や「外科」といった診療科目ですと、
だいたいの区別はつくかもしれませんが

「心療内科」と「精神科」

というとちょっとイメージがわかないでしょう。

この「心療内科」と「精神科」の違いとは?
どの部分にあるのかということを紹介したいと思います。

 

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心療内科とは?

 

なんとなく心の病をなおすのが心療内科。

このようなイメージをお持ちかと思いますが、
心療内科は何も心理面だけを診るというわけではなく
身体面をも診るという特徴があります。

分野としては精神医学の一つの分野
という取扱になるのですが、

主な対象というのは心身症になります。

ではどういった病気が診療内科で取り扱われているのかというと、

・パニック障害
・接触障害
・睡眠障害
・自律神経失調症
・頭痛
・ぜんそく
・アトピー

こういったものが代表的ですね。

 

精神科とは?

 

精神科というのは、多くの方の偏ったイメージのため
最近は「メンタルクリニック」というような名称であることが多く、

中には「心療クリニック」という名称の場合も多く、
これが心療内科とごちゃまぜになっている原因ともなっています。

主に精神科では精神障害、精神疾患、
様々な依存症を診療対象としており、

日本では明治の時代に京都で
公立の精神科病院が設立されています。

また、精神科では薬物による治療が主であるのですが、
現在はこの流れを断ち切り、

薬に頼る治療の問題を解決しなければ
いけないといった議論がなされています。

この背景としては精神科での治療中に
自殺におちいるケースが非常に多いということがあげられています。

実際に精神科ではどんな病気が
診療科目となっているのかというと、

意識障害、知能障害(痴呆等)、うつ病
失語症、記憶障害、知覚障害(幻肢)、思考障害、
統合失調症、双極性障害、パニック障害、性機能障害。

こういったものが精神科の診療科目として代表的なものになります。

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心療内科と精神科の違いとは?

 

上記を見てみると、さらに混乱した
という人も多いのではないでしょうか。

診療科目として重なっているもの。

そして重なっていないもの。

診療を受ける側からすると
どういったことを基準に

この二つを区別すればよいのか
よくわからないと思ったことでしょう。

実際に日本では、

診療内科と精神科を明確に区別できているわけではなく、

心療内科をやっているところは
精神科もあるといったように、
同じ場所で治療が可能であるといった場合が多いです。

心に関する病気としてパニック障害はかなり有名ですが、
こちらは心療内科と精神科両方で診療が可能ですが、

うつ病に関しては心療内科での治療は適切ではなく
精神科での治療が適切であるということぐらいを把握しておけばよいかと思います。

どちらに受診すればいいか迷った時は、【1分19秒】要チェック!

 

精神科と診療内科、そして海外

 

上記は日本での取扱をご紹介しましたが、心に関するもの。

そして障害については、海外ではまた違った
取扱がなされていることも多く、

精神科と心療内科を厳密に区別している国もあれば、
日本のように区別があいまいな国もあります。

また、同じように精神科とはいっても
イギリスではできるだけ薬を使わない
精神医療というものが選択されることが多く、
認知行動療法による治療というものがまず使われます。

このように同じ精神科であっても、
国によって治療のスタイルが大きく異なるということも
精神科のような心に関する病では多いということは知っておきましょう。

また、フランスは国民10万人に対して
約200人が統合失調症であると言われていて、
統合失調症の医療についてのサポートが
特にフランスは進んでいるということが言われています。

国や考え方によって対処療法、また根本療法で
対処していくなど様々です。

そのために、本人自身もそうですが、
周りの家族や友人の方もメディアやお医者さんの
言う事だけを聞くのではなく、

自分自身の知識や判断力をつける事で
本人のみならず周りの方に対して
より良い方法を提案できる知識を持つ事をお勧めします。

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